カヤネズミの保全について
谷戸沢処分場のカヤネズミ

谷戸沢処分場では、埋立て跡地に自然に群生したススキ草原の整備を行っており、そのススキ草地では、東京都の絶滅危惧Ⅱ類にも指定されている「カヤネズミ」の生息が確認されています。ススキや荻など草丈の高いイネ科の植物をまとめて茅(カヤ)と呼び、カヤネズミはこの茅のある場所(茅場)に住んでいます。カヤネズミはススキ草地を代表する動物であることから、循環組合では草地環境の指標種としてカヤネズミの保全に取り組んでいます。

カヤネズミが生息する谷戸沢処分場のススキ草原

カヤネズミの特徴について

カヤネズミは、大人でも7グラム程しかない日本で最小のネズミです。滑り止めのついたしっぽを葉っぱや茎に巻き付けて命綱のように使うことで上手にバランスを取ることができます。足の指も特殊な形をしており、細い茎もつかむことができるため、ススキが生い茂る草の中をスルスルと自由に動き回ることができます。

▲カヤネズミ

カヤネズミの巣作り

カヤネズミは、ススキの葉っぱを細く裂き、丁寧に編み込んで球巣(きゅうそう)と呼ばれる丸い巣を作ります。この球巣は子育てや休憩のために使われ、ススキ草地にぽっかりと浮かぶ球巣は、谷戸沢処分場の秋の風物詩の一つになっています。また、谷戸沢処分場の生態モニタリング調査では、冬季に地表近くに作られた巣(地表巣)を利用している姿も撮影されており、カヤネズミは冬の間、地表巣を利用することが確認されました。

地表巣から顔を出すカヤネズミ

カヤネズミの地表巣

地表巣付近で活動するカヤネズミの様子