循環組合は、環境保全を中心とした取り組みを推進しています。平成17年度から環境方針を策定し、各事業部門で環境負荷の低減などを実施しています。その結果、谷戸沢処分場では、100種類にも及ぶ絶滅危惧種が確認されるとともに、武蔵野の原風景のような「里山的自然」が再生しています。このような良好な環境を活用して、環境保全意識の啓発などにも力を入れています。
谷戸沢処分場は、場内に広がる草原、水辺、樹林それぞれで生物多様性が保全されていることが高く評価され、令和7年9月16日に内陸の管理型最終処分場では初めて自然共生サイトに認定され、同30日に「令和7年度 自然共生サイト認定式」が実施されました。
自然共生サイトには認定されましたが、約14年間にわたって埋め立てられた25市1町の廃棄物が今も地中に存在しているため、谷戸沢処分場は閉鎖管理をしており、誰でも自由に立ち入ることができる場所ではありません。循環組合では、今後も谷戸沢処分場の適切な維持管理を行うとともに地域の方々のご理解のもと、里山的自然環境の再生活動に取り組むことで生物多様性を維持、増進する活動に継続して取り組んでいきます。
循環組合では、谷戸沢・二ツ塚処分場の建設・供用について、設計、工事施工、埋め立てなどあらゆる段階において、周辺環境への負荷を可能な限り低減し、環境保全を図っていくことで、常に環境への影響を的確に把握し、適正な保全措置を講じてきました。
循環組合は、貴重動植物の保全活動として、処分場敷地内の残留緑地や水辺で、動植物の貴重種保全に努めています。また、良好な自然環境の創出のために、埋立地を自然に戻し、残っている林野もより自然に近づける努力をしています。
循環組合は、処分場の敷地を環境学習の場として有効活用し、廃棄物処理の経緯や処分場の現状などを学習していただけるように、谷戸沢記念館を整備、環境指導員制度を導入し、自然の大切さを学んでいただく機会を提供しています。