循環組合では、焼却灰をセメントの材料としてリサイクルする「エコセメント事業」を行っています。
エコセメント事業とは、多摩地域(25市1町)の清掃工場から排出される焼却残さをセメントの原料としてリサイクルする事業です。循環組合は、エコセメント化施設を所有し、運営に関する管理・監督を行っています。
循環組合では、エコセメント事業によって、埋め立てられる廃棄物の量を大幅に減少させ、二ツ塚処分場の有効活用と、より安全な埋立対策の推進を図るとともに、多摩地域のリサイクルの一層の推進と資源循環型社会の構築に貢献します。
搬入された焼却灰等は、乾燥、粉砕等の前処理を行い、石灰石等を添加し、エコセメントの原料として調合されます。調合された原料は、焼成して石こう等を加えて粉砕し、エコセメントができ上がります。
循環組合では、エコセメント技術の導入について、平成10年度より検討してきました。
エコセメント化施設で製造されるエコセメントを100パーセント使用する製品を認証することで、エコセメント製品の利用を促進し、循環型社会の構築に寄与することを目的に、製品の認証制度実施要領を制定しました。
東京たまエコセメント製品の利用促進を図るため、「東京たまエコセメント製品の利用手引き(平成20年度版)」を作成しました。
循環組合では、エコセメント事業を進めるにあたり、環境に配慮した建設工事、地域の概況及び環境要因を考慮して現況調査(環境影響評価)を行ってきました。
循環組合では、焼却残さを原料としてエコセメントを製造する工程において、金属産物等を回収しています。
循環組合では、金属産物を回収した後に生じる金属澱物を有効活用しています。
エコセメント化施設管理棟は、東京消防庁秋川消防署長から『優良防火対象物認定通知書』の交付を受けました。
エコセメント事業をより積極的にPRし、住民の理解と関心を高めることを目的に、エコセメント事業のシンボルマークを制定、愛称を「エコタロー」と命名し、平成15年2月17日に公表しました。
東京たまエコセメント株式会社が、平成21年度「循環型社会形成推進功労者等環境大臣表彰」を受賞しました。